白濱神社は伊豆半島の先端近くにあり2,400 年の歴史を持つ伊豆最古の宮として知られています。
御祭神は伊古那比咩命(いこなひめのみこと)、三嶋大明神(みしまだいみょうじん)、見目(みめ)、若宮(わかみや)、剣の御子(つるぎのみこ)、の5柱の神様です。境内には樹齢2,000 年の巨木がそびえ、神社裏には白砂の海岸で有名な白浜海岸があります。

御歴史

最古のものとしては、日本後記淳和天皇・天長九年五月二十二日の條に「伊豆国言上、三嶋神、伊古奈比咩命神二神預名神・・・・・・・」とあります。
今から千二百年ほど前の記事です。この他、続日本後記、文徳実録、三代実録等にも現れその位は、後土御門(ごつちみかど)天皇文亀元年には、三島神、伊古奈比咩命社共、正一位という高い位を受けています。そして、延喜式(えんぎしき)には、三島神社、伊古奈比咩命神社が二社共この白浜に鎮座していたことが書かれており、その社格は三島神社が官幣大社、伊古奈比咩命神社が国幣大社となっています。
伊古奈比咩命神社(白濱神社)の御本殿は一社で伊古奈比咩命、三嶋大明神、見目、若宮、剣の御子の五社の御祭神をお祭りしていますが、千年以上の昔は、本殿が二社あって、右側に三嶋大明神様、左側に伊古奈比咩命様が祭られていました。

御神域

現在の境内地の面積は四千五百八十八坪、境外地は八千坪余りですが、昔の神域はその何十倍にも及ぶ広大なものでした。

御社殿

御社殿は、大正十一年の造営による三間社流造向拝付総桧造銅葺(さんげんしゃながれつくりこうはいつきそうひのきづくりどうぶき)の本殿と、万延元年造営の入母屋造向拝唐破風付総欅造瓦葺(いりもやづくりこうはいからはふつきけやきつくりかわらぶき)の拝殿を主体とし、その他江戸末期造営の境内社、社務所、参集所、授与所等があります。